「数学は生まれ持っての才能が必要な科目だから、
私は向いてない」
そんなことを考えたことはありませんか?
確かに
「数学がすぐにできる人」
は存在します。
では、数学は才能がない人はできない科目なのでしょうか?
もちろんそんなことはありません。
数学の才能というのは様々で、
はじめは数学が苦手だった子も、
急に数学ができるようになることがあります
さて、今日はなぜそのようなことが起こるのか、
「数学の一人一人の個性に合わせた勉強方法」
というのを考えていきましょう。
まず、
数学の勉強方法と言われて、どんな勉強方法が思いつくでしょうか?
多くの方は、
「えっ?数学って、ひたすら問題を解くだけじゃないの?」
と考えられると思いますが、それだけではありません。
数学の勉強方法はもっと多岐にわたります。
数学の勉強方法、考え方には6種類あり、それぞれ
①逆思考数学
②パズル数学
③図形的数学
④キーワード暗記数学
⑤パターン数学
⑥解法暗記数学
です。
どの方法が優れている。
というわけではありませんが、①に近いほど理系脳、⑥に近いほど文系脳、と言われています。
ではそれぞれの勉強方法を見ていきましょう
①逆思考数学
逆思考とは読んで字のごとく、逆から思考することです。
逆というとこの場では「答え」のことを指します。
答えから逆算して回答を作る方法です。
例えば、「Cを求めろ」という問題があったとすると
「Cを求めるということは、Bが必要、Bが必要ということは、Aがわかればいい」
という考え方です。
この考え方が得意な人の勉強方法は
「問題と解説を眺めるだけ」という勉強方法がオススメです。
問題を読み、手順を頭で考え、それが合っているかどうか解説を読む、という方法です。
問題を解く、という手順がないので、短時間で成績が上がりやすいです。
②パズル数学
パズル数学は問題文を分解して、意味がある部分を数式化して、それをどんどんくっつけて、回答を作る方法です。
例えば、「Aを使って、Dを求めろ」という問題があったとすると
「Aという条件は、Bという意味に言いかえ(数式化)ができる、つまりCという結果になるはずだ、ということは、計算したらDという結果になる」
という考え方です。
この考え方が得意な人の勉強方法は
「難しい問題をじっくり考える」という勉強方法がオススメです。
難しい問題を答えを見ずにじっくり考え、参考書や教科書を見ながらでも、一文字一文字の意味を考える、という方法です。
③図形的数学
図形的数学は全ての物を図形や表、グラフにして整理してから回答を作る方法です。
「Aを求めろ」という問題があったとすると
「Aはこんな形だから、この辺に答えがあるはず」
という考え方です。
この考え方が得意な人の勉強方法は
「教科書の例題のグラフを書く練習をする」という勉強方法がオススメです。
教科書はしっかりとグラフまで書いてあるので、教科書の前から一問一問、しっかりと例題を解いていく、という方法です。
教科書レベルの問題の図形・表がしっかりと描けるようになれば応用問題も解けるようになります。
④キーワード暗記数学
キーワード暗記数学は、特定の言葉が出てきたら、特定の公式を使い回答を作る方法です。
例えば、「Aという条件で、Cを求めよ」という問題があったとすると
「Aといえば、Bという公式を使うはずだからCとなる」
という考え方です。
この考え方が得意な人の勉強方法は
「授業をしっかり聞く」「解説が詳しい問題集の解説を読み込む」という勉強方法がオススメです。
「Aと言えばB」「Cと言えばD」「直線と言われればy=ax+b」
というのを一つずつ整理してノートや暗記カードなどに、まとめていきましょう。
⑤パターン数学
パターン数学は、数学を単元にわけ、解き方をパターン化して、回答を作る方法です。
例えば、「Aを求めよ」という問題があったとすると
「AはBという単元の、Cを使う問題の中の、Dパターンだ」
というような考え方です
この考え方が得意な人の勉強方法は
「何冊もの問題集を単元別に解く」という勉強方法がオススメです。
問題を見たら、どの単元の問題かがわかり、パッと回答の手順がわかるくらいまで問題を大量に解きましょう。
⑥回答暗記数学
回答暗記数学は、その名の通り、回答手順を全て暗記して回答を作る方法です。
「Aを求めよ」という問題があったとすると
「Aの求め方はこうやって求めるはずだ」
という考え方です。
この考え方が得意な人の勉強方法は
「同じ問題集を何回も解く」という勉強方法がオススメです。
難しいことは考えずに、問題も回答も覚えて、すべての問題に対応できるほどの知識を頭に入れてしまいましょう。
いかがでしょうか?
一言に「数学の勉強」と言っても少しずつ違う勉強方法がたくさんあります。
大事なことは「自分に合った勉強方法を知る」
ということです。
どんな方法が一番解きやすいのか、
まずは試してみてください。
必ず、自分に合う方法があるはずです。