本当に満足できる高校選びに重要な観点5選
中学生やその親にとって、高校選びは将来をきめる重要な作業です。
もし中学受験をしていないのであれば、これが子供にとって最初の自主的な進路選択になるため、悩むことも多いでしょう。
そのお悩み解決に少しでも役立てるよう、高校選びに重要な観点を5つ挙げて活きたいと思います。
“1.公立か私立か
公立高校と私立高校では、学費はもちろんのこと、施設面や附属大学への進学などの点で様々な違いがあります。
『高校、という点では同じなのだから私立高校よりも学費の安い公立高校がいいに決まっている』と思いがちですが、私立高校では、探究活動、日本文化、宗教などの特徴ある授業が展開されていたり、土曜日授業などの独自のカリキュラムが組まれていたり、国際交流に力を入れていたりなど、それぞれの学校の個性が強く出ています。
その個性が子供の個性とマッチしたら、きっと素晴らしい高校生活になるでしょう。また私立高校でも国や県の奨学金制度や学校独自の奨学金制度によって、授業料が公立高校とあまり変わらなくなる場合もあります。
最初から、『公立しかダメ!』と絞るのでは無く、それぞれの特徴を考えて選ぶことをオススメします。
2.大学の合格実績
多くの親御さんが気にするのがこの進学実績だと思います。
もし、今の時点で強く進学を希望する大学があれば、その大学への合格実績が高い高校を選べるとよいですね。
指定校推薦によって私立大学への合格実績が多い学校(特に私立高校に多い)、国公立大学への進学実績が高い学校(極端にここが高い学校の中には、国公立大学合格率にこだわり、受験生に1つレベルを下げた安全校の国公立大学のみを受けさせる進路指導が行われている学校もあると聞いたことがあります)、現役での合格率が高い学校、浪人(再受験、既卒)率が高いが難関大学の合格実績が高い学校など、いろいろな特徴を持った学校があると思います。
まだはっきりと進路の希望が定まっていない場合は、このような特徴を読み取って、ざっくりとどのような進路を希望するかで選ぶのもいいと思います。
3.通学時間
3年間通うわけですから、あまりにも通学時間の長い学校に関してはよく考えて受験する必要があります。1時間を超えてくると、部活の朝練の参加などに影響してくる場合があるでしょう。しかし、長い通学時間は悪いことばかりではない、というのも事実です。
筆者は通学に50分ほどかけていましたが、電車の中で単語帳を見るのが習慣になっていたため、むしろ学習習慣がついてよかった、とも思っています。
4.授業内容
高校だからどこも同じ、というわけではありません。
文部科学省からSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に認定されている学校は、理系の授業の時間数が多かったり、課題研究の授業が行われていたりしますし、そのほかにも英語に力を入れた学校や、第二外国語を行う学校もあります。
また、高偏差値の高校にはいい先生が集まるため、質のいい授業が多い、というのも事実です。
5.学校の雰囲気
中学生が一番気になっているのは実はここかもしれません。勉強一筋の学校、髪色自由など自由な校風の学校、学校行事への熱がすごい学校、などさまざまな学校があります。授業後の学校の回りの雰囲気を見てみたり、文化祭などの学校行事で実際に通っている生徒とふれあってみることで、学校の雰囲気はつかめてくると思います。3年間は意外と長いですから、面倒くさがらずに1回見てみることをオススメします。
いかがでしたか?高校3年間は、人生の中でも特に充実した、大切な3年間になると思います。その3年間をどこで過ごすか、という大事な高校選択。様々な観点からいろいろな高校を比較して後悔の無いような進路選択ができるとよいですね!!”